COLUM

コラム

久々にDNS設定で悩んだ話(備忘録)

保守管理

2025/09/05

構成

・ドメイン:ムームードメイン
・WEBサーバー:ヘテムル
・メールサーバー:Bizメール&ウェブ

今回のポイントは、「WEBはヘテムル、メールはBizメール&ウェブ」という構成です。

この組み合わせについては参考になる記事があり、それを元に設定を進めましたが、結果的にかなり悩むことになりました。

 

背景

今回の作業は、既存サイトの保守管理を弊社に切り替える初期対応の一環です。

経緯は以下の通り。

・制作会社 (約3年間保守)→ 前保守業者(約2年) → 弊社
・ドメインはムームードメイン間で譲渡
・WEBサーバーは事情によりヘテムルを新規契約(旧サーバーは廃止)
・CMSをWordPressからMODXへ載せ替え(デザインはそのまま)
・Bizメール&ウェブは契約外(メール領域のため関与なし)
・SSLは期限切れのため再取得

構成自体は変わらないため、「DNSもそのままでいけるだろう」と考えていました。

 

DNSを見て違和感

ムームーDNS(設定Ⅱ)を見ると以下の構成。

MX hogehoge.com
A IPアドレス
www A IPアドレス

非常にシンプル。

ただし違和感がありました。

・mail用のAレコードが無い
・wwwあり/なしで異なるIP
・逆引きすると、片方はBizメール、片方はヘテムル

さらに旧サーバーのIPとも一致しない。

「このDNS、何を意図してるのか分からない…」という状態に。

 

原因はサーバー移設

調査を進めた結果、判明したのは

「ヘテムル側でサーバー移設が行われていた」

という事実。

・移設はドメイン引継ぎの1週間前
・告知は3ヶ月前
・当然、弊社には通知なし

つまり、

DNSは変更されていないが、サーバー側のIPだけ変わっていた

という状態でした。

 

DNSの構成意図

最終的に理解した構成は以下。

・wwwなし → Bizメール(Aレコード)
・wwwあり → ヘテムル(Aレコード)

つまり、

「メール系の入口をBiz側に寄せつつ、
WEBはwww付きでヘテムルに逃がす構成」

でした。

ただしこの構成には問題があります。

・wwwなし → wwwありへのリダイレクト制御がBiz側に依存
・SSLが片側しか効かない

 

SSL問題

ヘテムルの仕様では

・www付きだけならSSL可能
・wwwなし含めるなら両方ヘテムルに向ける必要あり
・Bizメール併用時は制約あり

つまりこの構成だと

「wwwのみSSL対応」

という形になります。

さらに実際にSSLを申し込むとエラー。

 

結論:問い合わせで解決

ダメ元で問い合わせたところ、

「wwwのみのSSL適用は個別対応で可能」

との回答。

結果、

・手動対応で証明書発行
・www限定SSLとして運用

で解決しました。

申請時には以下のような連絡が必要になります。

・コモンネームの指定
・AレコードがロードバランサーIPを向いていること
・インストール作業の一任

 

もう一つの問題(運用面)

今回のサイトはGoogle系の設定がほぼ未実施でした。

・Search Console:未設定
・Googleビジネスプロフィール:未設定
・Analytics:存在不明

特にSearch Consoleがあれば、

「サーバー変更」や「クロール異常」から
今回の問題にもっと早く気づけた可能性があります。

 

補足(地味にハマるポイント)

Bizメール&ウェブ側にも外部DNSの設定説明はありますが、

正直かなり分かりにくいです。

さらにムームードメインでは以下の仕様差に注意。

・ダブルクォーテーション(“”)はNG
・末尾の「.(ドット)」もNG

これ、うっかりやりがちです。

 

まとめ

今回のハマりどころは3つ。

サーバー移設によるIP変更(通知が来ない)
Bizメール併用によるDNS構成のクセ
SSLの適用条件の制約

見た目はシンプルなDNSでも、
裏側の構成を理解しないと簡単に詰まります。

久々に「DNSってやっぱり奥が深いな…」と実感した案件でした。

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