COLUM
コラム
DNS設定(Salesforce版)
2021/05/13
クライアントの皆様がWEB上の様々な業者からサービスを受けるとなると、DNSで紐づきさせる必要があるサービスがあったりします。
その上でドメイン・ホスティングの管理も保守に含まれている場合だと、DNSの設定も依頼されたりします。
当記事は、Pardot(パードット:Salesforce(セールスフォース・ドットコム社)提供)を導入の際のDNS設定の忘備録です(いつもの如く社内向けなので、画像作ったり貼ったり面倒なのでテキストだけでの説明です。ちなみに設定費用等は頂かない保守管理内での作業です。)
前提条件
●レジストラはムームードメイン
●Pardotの管理画面へは入らないため、お客様ご自身又は提供している代理店担当者より、必要事項は入手
●トラッキングコードは実装後とする(トラッキングコードの設置依頼等で対応済み又は同時依頼済み)
ムームーDNSでの設定
1.トラッカードメインの追加(サブドメインの追加)
・サブドメイン:Pardot管理画面で任意設定したサブドメイン
・種別:CNAME
・内容:go.pardot.com(指定値:Pardot管理画面で確認)
2.検証キー設置
・サブドメイン:空白(ルートドメインで検証の為)
・種別:TXT
・内容:Pardot管理画面にある検証キー(pardot数字=…ではじまる文字列)
3.「SPF」※3~5は、DKIMとSPFメール認証を実装にあたる
・サブドメイン:空白(ルートドメインに設定の為)
・種別:TXT
・内容:Pardot管理画面にあるステートメント
(指定値:v=spf1 include:_spf.heteml.jp include:aspmx.pardot.com ~all)※
4.「Domainkey_policy」
・サブドメイン:_domainkey(指定値:Pardot管理画面で確認)
・種別:TXT
・内容:Pardot管理画面にあるエントリー内容(指定値:t=y; o=~;)
5.「DomainKey」
・サブドメイン:200608._domainkey(指定値:Pardot管理画面で確認)
・種別:TXT
・内容:Pardot管理画面にあるエントリー内容( k=rsa;…ではじまる文字列)
基本的には上記を設定すればOK。但し問題は3番のSPFの設定。
ムームードメインの場合、系列グループのホスティング(ヘテムル等)を利用していた場合、SPFレコード変更(現在のレコードへ上書き)ができません(上書きされずに並列する)これが前提。
Pardot管理画面にあるステートメント値は「v=spf1 include:aspmx.pardot.com ~all」ですが、そのままこれだけを記述すると
v=spf1 include:_spf.heteml.jp ~all
v=spf1 include:aspmx.pardot.com ~all
と並列に設定されます(これはエラー)。
SPFレコードは1行で表示される必要があるため、複数のステートメントがある場合、
v=spf1 include:_spf.heteml.jp include:aspmx.pardot.com ~all
と1行で記述(v=spf1 include:~~ include:~~ include:~~ ~all)する必要があります。
そこで、「v=spf1 include:_spf.heteml.jp include:aspmx.pardot.com ~all」と設定するも、
v=spf1 include:_spf.heteml.jp ~all
v=spf1 include:_spf.heteml.jp include:aspmx.pardot.com ~all
と同じく並列に設定されてしまいます。これは最初に書いた「SPFレコードの上書きができない」が原因です。
これを解消するには、ムームーの管理画面にある問合せフォームより
●「ドメイン名」「(上記であれば)ヘテムルのTXTレコードの削除を希望」として依頼を出す必要があります。
v=spf1 include:_spf.heteml.jp ~all・・・こちらの削除依頼を出したうえで
v=spf1 include:_spf.heteml.jp include:aspmx.pardot.com ~all・・・これを設定する
ことになります。
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